一枚板のテーブルの天板の仕上げについて その⑤ 鉋台の平面出し
刃の砥ぎ方は練習する以外には上手になる方法はないのですが、最近は砥ぎ治具の良いものが出ていて、その補助道具とダイヤモンドの1000番で最初に砥げば早くきれいに砥ぐことができます。
その後ダイヤモンドは傷が荒いので、先日書いた「刃の黒幕」などの砥石で先ほどのできた面を1000番、2000番、8000番で仕上げれば比較的誰でもきれいに刃をつけることはできます。あとは、とにかく練習するのみです。
日本の鉋は、刃は鉄、台は木でできているので実に繊細な関係なのです。いくら刃物が砥げていても台の調整ができていなければ、まったく削れません。気候によっても、一日の時間帯によっても、また、何度も砥いで使っているうちに調子が狂ってきたりします。特にテーブルの一面を削る場合は面積が多いので再三、砥ぎと台の平面直しをします。
それで平面出し(下端の調整)は、上の写真のように5㎝位の厚みの木の上に厚さ8mmで巾が12cm、長さが30cmのガラスを置き、その上に下の写真の、裏に粘着のついた、95mm巾の180番のサンドペーパーを貼り付けて行っています。最初は240番を使っていたのですが少々目が細かすぎたので180番に変えました。台の下端の調整については中仕上げの2点付けで行っています。最後に、台直し鉋とスクレイパー代わりに鑿を使って微調整をします。
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